居心地のいいリビングでは、ジェリーとジョージやエレインが「ああでもない、こうでもない」とおしゃべりに夢中。お向かいに住むクレイマーは、いつでもドアから騒々しく飛び込んできて、時には、ジェリーの苦手なニューマンまで連れてきます。
ご存じですか?俳優たちの動きやすさを考慮し、撮影セットには硬くて座り心地の悪い家具ばかりを用意したそうです。テンポのいいドラマ展開には、ソファから立ち上がるスピードも重要だったのでしょう。ソファを新調したジェリーが、エレインに古いソファを譲ったエピソードもありました。その後、レストランオーナーのポピーが新しいソファで粗相してしまったため、ジェリーは古いソファを返してもらうことになります(シーズン6 第5話)。あのソファも座り心地が悪かったのかもしれませんね。せっかくですから、「プログノシス・ネガティブ」(番組内で話題になった架空の映画)のビデオでも観ながら、座り心地を試してみましょう。
室内のインテリアも見どころがいっぱいです。ジェリーが祖父の形見として譲り受けた「青いドレスの女性像」。それがジェリーの部屋から盗まれたとき、警官に扮装したクレイマーが盗み返しますが、結局はジョージに壊されてしまいます(シーズン2 第6話)。そのほかにも、レオおじさんの肖像画や、
クレイマーが取り付けたエアコン(シーズン5 第3話)など、それぞれのエピソードを楽しく思い出させるアイテムがそろっています。飾りのないアルミ製の「フェスティバスの棒」(シーズン9 第10話)も付属しています。クリスマスの宗教性と商業主義を憂うジョージの父親が始めたフェスティバスの日(12月23日)には、みんなで互いの文句を言い合い、力比べの取っ組み合いをし、なんでもないことを奇跡だと言い張りながらお祝いします。
みんなが集まるキッチン