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ファレル・ウィリアムスの自伝的レゴ®ムービー(モーガン・ネヴィル監督)が、まもなく公開!

ピース・バイ・ピース:ファレル・ウィリアムス監修の新作レゴセットと、その半生を描いたモーガン・ネヴィル監督の伝記アニメ

ファレル・ウィリアムスが監修した新作レゴセットの発売と、その半生を描いたモーガン・ネヴィル監督の伝記アニメ公開は、2024年の注目ニュース。

アーティスト、プロデューサー、ファッションデザイナー(ルイ・ヴィトン クリエイティブ・ディレクター)など、何足もの草鞋を履きこなし、13回のグラミー賞受賞歴を誇るファレル・ウィリアムスの経歴に、“レゴセット共同クリエイター”の肩書が加わりました。それを記念して、話題の新作レゴセットと彼の自伝的レゴ®ムービーについて、ファレル本人とモーガン・ネヴィル監督からお話しを伺いました。

ブラック&ゴールドのスペースシャトルで飛び立とう!

遊びと創造の分野におけるコラボレーションは、レゴグループの十八番。専属デザインチームが何カ月もかけてファレルと無数の可能性を探り、到達した最終デザインこそ、カラフルなジェット気流をあげて月に向かうブラック&ゴールドのスペースシャトルでした。

ファレルは、スペースシャトルを選んだ理由を次のように説明しています。

「子どもの頃の僕には、アトランティス・アパート(低所得者向け公営住宅)を中心とする半径32kmの世界がすべてだった。上空に常にブルー・エンジェルズのジェット機が飛び交う、空軍の墜落危険地域だったんだ。だから、上を見ればいつだってジェット機が目に入った。それよりも高く飛べるものと言ったら、スペースシャトルしかないじゃないか」

「当時は宇宙開発やロケットを頂点とする技術革命が盛んな時代だったから、自分をどこか遠くへ連れて行ってくれるものとして、ロケットに憧れたんだ。月にだって行けるってね」

大人コレクターのために:キラキラ光る新色パーツと30個以上の新作ミニフィギュアかおパーツ

966ピースのパーツを使って、レゴグループは過去に例のないディスプレイモデルを創り出しました。唯一無二の創造性で知られる世界的アーティストとのコラボレーションというだけでなく、レゴデザイナーたちが“リカラー”と名付けた本セット独自の新色パーツが付いたコレクター垂涎ものの組み立てセットです。

「特に注目してほしい“リカラー”は、ドラムコーティング塗装を施したゴールドのキャノピーです。これだけ大きなパーツをこの方法で仕上げたのは初めてのことで、モデル全体のデザインを引き締める効果がありました」と担当デザイナーのジョージ・ジリアットは言います。

本セットは3部構成になっており、それぞれに深い意味があります。ブラック&ゴールドのスペースシャトルは無限の可能性を示し、想像の彼方へどこまでも飛んで行きます。カラフルなジェット気流は、想像力や創造性、遊びのパワーといった夢をかなえる原動力を示しています。

そして“ファレンズ”(ファレルの仲間たち)と呼ばれるミニフィギュアのかおパーツ49個のうち30個は、本セットのために特別開発されたものです。これには、「世界中の誰もがファレルとその妻ヘレン・ラシチャンと共に冒険へ飛び立てるように」という願いが込められています。

ファレル:みんな歓迎!

では、ファレル自身は“ファレンズ”についてどう考えているでしょうか。

「そろばん目のように並んだ“ファレンズ”は、レゴグループと僕が考え出した、あらゆる人類を受け入れるシンボルなんだ。かおパーツを一つずつ手に取り、ボディを取り付けて思い通りのキャラクターをつくる。そして、ありのままを受け入れる。つまり、“ファレンズ”は諸手を挙げて全人類を迎え入れるメッセージだと言えるね」

次に注目したいのは、月へ向かうスペースシャトルをリアルに表現したあの飛行角度。どうやってあのバランスを実現したのでしょうか?

その点をジョージ・ジリアットに説明してもらいました。「月へ向かって飛び立つロケットの躍動感を出すため、ジェット気流を斜めにするのに手こずりました。土台のすべてにスロープパーツを使ってみるなど試行錯誤を繰り返した結果、スロープパーツの角度とぴったり合わさるレゴ テクニックシリーズのトライアングルパーツを用いて三角形をつくり出すことに成功しました。こうして、雲型の土台からジェット気流が途切れなく続くモデルが出来上がりました」

さあ、次は映画の話

ファレルとレゴブロックのご縁は、新作セットだけにとどまりません。2024年早々には、彼の半生を描いたレゴ®ムービー『ピース・バイ・ピース』の公開が発表されました。その予告編を見た人たちのあいだでは、豪華絢爛な出演者の顔ぶれが話題になり、テルライド映画祭とトロント国際映画祭での初上映に向け、期待が高まっています。

現代の傑作という呼び声の高い、この革新的な自伝映画の制作秘話について、モーガン・ネヴィル監督にお話を伺いました。

「過去5年間を『ピース・バイ・ピース』の制作につぎ込みました。この作品は、これまでに手掛けたどんな映画とも異なり、私自身のイメージをも覆すものでした。だからこそ、俄然やる気になったと言えます。最初にファレルの事務所から連絡があり、“ファレルが面白いアイデアを思いついたので、ぜひ監督にお会いしたいと申しておりますが、電話で詳細はお伝え出来ません”と言われたときは、“はて、珍妙な”と思ったものです。

実際に顔を合わせてみると、ファレルは自伝的ドキュメンタリー制作を持ちかけてきました。これまでにも何度かそういう話はあったけれど、従来の方法では撮りたくない。そこで、いったん撮影したドキュメンタリーをレゴ®ムービーにしてほしいと言われたのが、ことの始まりです」

“見た人にはわかる”

予告編では、ミニフィギュアのファレルがネヴィルに映画制作を持ちかけるシーンがありますが、実際のところはどうだったのでしょう。

「まず、レゴ ムービーの制作陣と話をしたら、みんな乗り気でした。そこで構想確認のため、予告編でもちらっと出てくるシーンをつくってみました。子ども時代のファレルがレコードをかけると、音が色になってステレオから溢れ出すシーンです。共感覚を持つファレルは、実生活でも音を色で感じ取ります。それを制作・配給会社のフォーカス・フィーチャーズに見せたところ、大ウケでした。見た人すべてが、制作に意欲を示しました」

色彩、創造の試行錯誤、遊びのパワー

人間を被写体にしてきた監督にとって、ブロックですべてを表現することは、大きな方向転換だったのでは?

「子どもの頃からレゴブロックで遊ぶのが大好きでした。家にブロックの入った大きな箱があって、そこからブロックをつかみ出しては何かをつくっていました。だから、今回の映画とレゴブロックの共通点は“色”だと思いました」とネヴィルは言います。「この映画は、音を色で感じるファレルの半生を描くものです。だからこそ、“色”が重要な役割を担います。

色彩は彼の創造の源とも言えるスーパーパワーです。

アニメ制作班と協力し、共感覚を映像にできる専門家を雇い入れました。しかも、それをすべてブロックで表現するレゴアニメには、解放感こそ感ずれど制約などありませんでした」

主人公にだれもが共感できる映画

「この映画のコアにあるのは“創造性”です。この映画の主人公は類まれな個性と才能を持って生まれ、特殊な環境で育ち、他者とは違う視点から世界を眺めています。そして、あるがままの自分を世間に認めさせるため何年も苦労を重ね、ある日突然、世界が振り向く体験をします。

表現者としての道のりで重要なのは、世間がどんなに勝手なことを言おうと、自分の創造性を見失わず、ぶれないことです。その意味では、ファレルという一個人の半生に共感するものがたくさんあると思います」

本当にその通りですね。

レゴ アイコン ファレル・ウィリアムスの月世界は、いよいよ9月20日に発売です。また、モーガン・ネヴィル監督作品『ピース・バイ・ピース』は、10月11日から米国限定で公開されます。

ファレル・ウィリアムス氏の画像および氏名は、許可を得て使用しています。無断転載・複製を禁止。All rights reserved.