ブロック製大回転ジェットコースターの物理学的なナゾを解明!
レゴ初のジェットコースターセットを発売した当初、このモチーフがこれだけ人気になると誰が想像したでしょう。でもフタを開けてみたら、ジェットコースターは大人気!
今回の最新セットを開発したデザイナーたちは、これまでにない画期的な仕掛けを取り入れ、世界中のジェットコースターファンをアッと言わせたいと考えました。
レゴ® Insidersウィークエンドがやってくる!11月23日~11月24日詳細を見る
レゴ初のジェットコースターセットを発売した当初、このモチーフがこれだけ人気になると誰が想像したでしょう。でもフタを開けてみたら、ジェットコースターは大人気!
今回の最新セットを開発したデザイナーたちは、これまでにない画期的な仕掛けを取り入れ、世界中のジェットコースターファンをアッと言わせたいと考えました。
より大きく、より速いレゴ® 大回転ジェットコースターは、今年一番の自信作です。デザイナーたちは数々の試練を乗り越えて、実際に作動するジェットコースターを完成させました。
新作ジェットコースターを見たとき、まず目が行くのは2つのループです。
歴代のジェットコースターセットの中でも、ループを取り入れるのは今回がはじめて。このアイデアは、初期の企画段階で取り上げられました。
「組み立てに着手してすぐに、十分なスピードさえあればループも可能だと判断した」とデザイン責任者のピエール・ノーマンディンは説明します。過去にレゴ シティやレゴ アイコンといったシリーズでトレインのデザインを担当したピエールは、本セット開発の適任者でした。しかし、その知識や経験をはるかに上回るチャレンジが待ちかまえていました。
「レゴモデルは本物のジェットコースターとは当然ちがうけれど、似た部分もたくさんある。開発の初期段階でジェットコースターの物理学的な仕組みを再現することの難しさに気付いたんだ」
ループを通過するには、一定のスピードで第1ループに突っ込み、そこでさらに加速して第2ループをクリアする必要があります。そして、そのスピードを見極めるまでに何度も試行錯誤を繰り返しました。
ジェットコースターのスピードはカートにかかる下向きの重力から生まれますが、カートはレールとの摩擦や、ループを登り始める時により下向きの重力がかかることによって減速します。
「ループの頂上でカートが止まってしまうことが多くて、イライラさせられたよ」とピエールは振り返ります。
問題を解決するには、レールとの摩擦や重力の増加に負けないスピードを出すしかありません。
しかし、どうやって?その答えは…高さ!
高い地点から降下するカートは加速し、高ければ高いほど、スピードが上がります。
そこで次に注目していただきたいのが、本セットの高さです。驚異的な高さだと思いませんか?
最高点は高さ92cm。歴代セット有数の高さを誇ります。しかし、これには本物のジェットコースター並みの問題がありました。
コースを走り終わったカートをその高さまで戻し、走行を再開するにはどうすればよいでしょう?
スリル満点のジェットコースター!
ピエールは次のように語ります。「デザインや商品開発の過程では、あらゆる可能性を模索する必要があるんだ。傾斜をつけるなら、大きな山なりのコースが必要になり、そうすればモデルがあまりにも大きくなりすぎて、構造上、不可能だと判断した」
そこで、垂直エレベーターをつけてカートを持ち上げることにしました。そうすれば、スペースも取らず、降下地点へすぐにカートを移動できます。
エレベーターは手動で動かせますが、別売のモーターやバッテリーを組み合わせれば、自動エレベーターの出来上がりです。
カートが降下しはじめると、精密に校正された釣り合い重りによってエレベータがスーッと下がり、スタート地点に戻ります。
もちろん、本物の遊園地にはジェットコースター以外にもお楽しみがたくさんあります。そこでピエールは、遊び心を加えて遊園地らしさを演出しました。
ホットドッグやプレッツェルを売るお店や、ピエールご自慢の風船屋さんはもちろん、ジェットコースターの乗車口では、ミニフィギュアたちが身長制限を確認できます。そうそうミニフィギュアと言えば、本セットには最新ミニフィギュア11体が付属し、そのうち6体はダブルフェイスです。
「ちょっとした工夫でさらに臨場感が高まるんだ。小物に趣向を凝らすのは難しいことじゃないし、すごく楽しいんだよ」とピエールは笑顔で言います。
物理学的な難題を解き明かした後だからこそ、遊びを追究するよろこびもひとしおでしょう。