引っ越し：新しい生活に備えて

新しい街へ引っ越すと、誰でも期待と不安でソワソワするもの。レゴ フレンズのレオもそうでした。でも、思いやりにあふれたなかまたちのおかげで、新しい環境にすんなりととけ込むことができました。

転勤が多いご家庭などでは、引っ越しのたびにお子さんが新しい環境になじめるかどうかをハラハラしながら見守っていることでしょう。レオのようにうまくいけばいいですが、慣れ親しんだ環境から未知の世界へ飛び込んでいくお子さまをサポートするために、引っ越し前から様々な対策が必要になります。

子どもは大人が想像する以上に適応力や柔軟性を備えていますが、それでも引っ越し前後の不安定な時期を楽しく過ごしやすくするための配慮が必要です。

引っ越しの手配などで大人も余裕を失いがちな時だからこそ、ご家族全員で転居のメリットを確認し、意図的に団らんのひと時を設けるようにしましょう。

イギリスに住むエメット君の家族は、いま住んでいる場所から145kmも離れたマーゲイトという街へ引っ越す予定です。そこでエメット君に今の心境や引っ越し準備について尋ねてみました。これが、転居を控えたお子さまのサポートに役立てば幸いです。

引っ越しの準備に気忙しく過ごしていると、お子さまの心の準備を忘れがちになるもの。できるだけ早い段階からお子さまに引っ越しの手順を説明し、疎外感を感じさせないようにしましょう。

引っ越しが決まったら、お子さまと一緒に転居先の内見・内覧をして、子ども部屋やリビングなどを見て回ります。新しい家で食事をしたり、レゴブロックで遊んだりする自分を想像できれば、引っ越し後の生活に安心感を抱けます。

ほかにも、引っ越しのことについて描かれた絵本を読んだり、レゴブロックを使って引っ越しについて説明したりしてもよいでしょう。

無力感を与えない

お子さまを積極的に引っ越し準備に関わらせ、当事者意識を持たせます。

お子さま自身がダンボール箱に本やおもちゃ・ゲーム・レゴブロックを詰めると、「自分も引っ越し準備を手伝っている」という意識が芽生えるだけでなく、お気に入りのアイテムを忘れずに引っ越し先へ持っていく確認作業にもなります。エメット君の場合、自分のものが入ったダンボール箱に絵を描いて、主体性を示しました。

引っ越しは断捨離のチャンスでもあります。お子さんに捨てることを無理強いするよりも、複数のダンボール箱を用意し、使うもの・使わないもの・小さい子にあげるものに分けさせてみましょう。たとえ、使わないものと小さい子にあげるものの箱がほとんど空っぽだったとしても、ここで重要なのはお子さまに選択権を与えることです。

ダンボール箱に持ち主の名前や絵を描いておくと、転居先でも一目瞭然です。また、お子さまが安心感を感じるアイテムばかりを集めた「お気に入りボックス」をつくっておいて、引っ越し前後にいつでも取り出せるようにしておくと良いでしょう。

ブロックを使って転居先の子ども部屋の間取りや飾り付けを考えるのも楽しいものです。

ハーモニービーチが見えるレオの部屋は、海辺のライフスタイルとお料理が大好きなレオにぴったり。お子さまは、どんな子ども部屋を夢見ているでしょう？

思い出作り

引っ越し前に親しかった人や懐かしい場所とお別れする機会をつくります。淋しさを自然の感情として受け入れ、新しい環境に飛び込んでいくお子さまを心身共に支えましょう。

次のことを試してもいいでしょう。

• お別れ会を企画し、大切な絵や写真などを飾って、お友だちとの思い出を振り返る

• お気に入りの場所や親しかった人たちの写真を集めた想い出アルバムを作り、住んでいた場所をいつでも思い出せるようにする

• 引っ越しで一番残念なことと、楽しみにしていることを家族で話し合う

新しい友だち作りの緊張をほぐすには、レゴブロックを使ったシミュレーションが役立つかもしれません。新しい友だちと出会うシチュエーションを想像し、どうやって話すきっかけをつかむか、などの練習をしてみましょう。

連絡を取り合う

仲のいいお友だちとさよならするのは、とてもつらいことです。大人同士なら、どんな遠距離でもテクノロジーを使っていつでも連絡を取り合えますが、お子さまの場合はそうもいきません。

お友だちの保護者と相談し、定期的なビデオ通話の日程を決め、ビデオ通話をしながら一緒にできる遊びなどを決めておくのもよいでしょう。

新しい友だちができると、自然消滅してしまう付き合いもありますが、中には、長年にわたって友情が長続きする場合もあります。

いずれにしても、コミュニケーションが大切です。