宇宙の楽しい豆知識

レゴ®ブロックで学ぶ、宇宙に関する8つの豆知識


はじめに

子どもたちは宇宙のふしぎに興味津々。それも無理からぬことです。

果てしなく広がる宇宙では、常に驚異の天文現象が繰り広げられ、未だ多くのナゾを秘めた未知の世界です。

ところが、宇宙科学の飛躍的な進歩によって、地球の海洋研究よりも遥かに多くのデータが解明されていることをご存じですか。

今回は、宇宙にまつわる意外な豆知識をご紹介します。お子さまといっしょに宇宙のナゾを解き明かしながら、知的好奇心を伸ばし、探究心を育てる遊びをお楽しみください。

それぞれのエピソードに合わせ、お子さまの興味・関心と創造性を楽しくリンクさせるレゴ®アクティビティもご用意しました。

最後は楽しい宇宙クイズで締めくくりましょう。

月までの距離は?

レゴブロックでどんなに大きな作品をつくっても、宇宙の広大さとは比べものになりません。

でも、宇宙の大きさをより具体的に理解するための目安にはなるかもしれません。

準備するもの:広い場所(室内でも屋外でもOK)、巻き尺、標準サイズのレゴブロック32個以上

まず、お子さまにレゴブロック25個を組み立ててもらいます。垂直に積み重ねるだけでもいいですし、もう少し手の込んだ形でもいいですが、これを南極から北極までの地球の直径とします。

次に、残り7個のブロックを積み重ね、月の直径とします。月の直径は、地球の直径の約27%に相当します。

両方のモデルができたら、巻き尺を使って、地球と月のモデルを実際の縮尺と等しい距離に離して置くように指示します。

正解は約7.3m。標準サイズのブロックにして約750個分です。お子さまはどこまで正解に近付けたでしょうか。

ミニ太陽系

これは地球人のうぬぼれかもしれませんが、私たちの太陽系こそ天の川銀河で一番の場所に違いありません。でも、実際にはどれくらいの大きさがあるのでしょう。

準備するもの:部屋、レゴブロック数個

3,000億の星がまたたく天の川銀河を合衆国か中国の本土、あるいはオーストラリア大陸くらいのサイズに縮小して考えてみます。

その中で太陽系がどれくらいの範囲に広がっているかを、お子さまに予想してもらいます。惑星の軌道もすべて含めてください。

具体的な地名などが挙がり始めたら、「今いる部屋の中に収まるサイズだよ」とヒントを出します。

太陽系の図を参考にレゴブロックで模型を組み立て、どこまで正解に迫れるか試してみましょう。

このアクティビティを通じて、惑星の並び順や地球からの距離などを楽しく学ぶことができます。考える時間を十分にとってから「2x2ブロック1個分の中に入る」という答えを教えてビックリさせましょう。

もしかしたら、そんなことはとっくに知っているというお子さまもいらっしゃるかもしれません。その場合は、天体物理学の教科書をお取り寄せください。

星に願いを

天の川銀河はあまりにも広大すぎて、実物の大きさがピンときませんね。特に、レゴ アートセットに収まった天の川銀河を見てしまうと、なおさらそれほどの規模には思えません。

3,000億の星々を壁掛けアートに閉じ込めたところで、どんな意味があるというのでしょう。

ではここで、天文学の権威マギー・アデリン・ポコック博士が、子どもたちに星の数を説明する方法について語った、最新のレゴ ポッドキャストの内容を一部ご紹介します。

「みんなで座って、毎秒1数字のペースで1から10億まで数える思考実験をするんです。すると子どもたちは、1、2...と数えていくうちにすぐに飽きてしまいます」

そこで「1億まで数え続けたら何分かかるかな?」と質問すると、どんな答えが返ってくるでしょう。

正解は約12日間です。

「次に、“じゃあ、10億秒ってどれくらいの長さかな?”と尋ね、“1カ月?それとも10年以上?”と考えていきます。正解は32年弱です」

ということは、天の川銀河の星を全て数えるには、9,600年かかるという計算になりますね。

ミニフィギュアの宇宙探検

「ミニフィギュアの宇宙飛行士が活躍するのは、最新のレゴ シティ スペースシリーズのセットだけだろ」とお考えのみなさん。実は、すでに木星に到着したミニフィギュアがいるんです。

2011年、ローマ神話のジュピター(英語で“木星”の意味)と妻ジュノー、ガリレオの姿をした特製ミニフィギュア3体が、NASAのアトラスV ロケットで打ち上げられ、太陽系最大の惑星にしばらく滞在しました。

宇宙の楽しい豆知識:木星の表面に見える赤茶色の楕円形(大赤斑)は、地球よりも大きな高気圧性の渦が描き出した模様です。

星の中の星

さらに豆知識をご紹介しましょう。太陽は、とても大きいですね。

その大きさは、太陽系の質量の99.8%を占めます。

つまり、同じ大きさのレゴブロック500個を並べた場合、そのうち1個が月や惑星、小惑星、その他の宇宙物質すべてをまとめた質量に相当し、残り499個が太陽質量に当たるということです。

ちょっと他の用事を済ませたい時は、お子さまに500個分のブロック並べチャレンジをしてもらうのもいいかもしれません。

宇宙の楽しい豆知識:太陽の中には地球が130万個も入ります。

大きいことに意味がある

これまでに人間がつくり上げた人工物で、最も費用がかかったものは何でしょう。

それは1,000億米ドルを投じて開発された国際宇宙ステーション(ISS)です。でも、それだけの価値はありました。

サッカーフィールドよりも大きい全長109mのステーション内には、スポーツジム、仮眠室6カ所、全方位が見える窓があり、コンピューターや研究所に給電する電気回線が約13kmにもわたって張り巡らされています。

常駐する乗務員は7名以上。毎秒8kmの速度で宇宙を進んでいるため、日割り計算にすると月と地球の間を毎日行き来していることになります。

さまざまなモジュールが結合されたISSは、レゴパーツで組み立てるのにぴったりな構造をしており、私たちがこのすばらしいモチーフを見逃すはずはありません。お子さまの想像からは、どんなISSが生まれるでしょうか。

火星で山登り

太陽系最大の山といったら?(ヒント:エベレスト山ではありません)

それは火星にあるオリンポス山です。標高は、エベレスト山3つ分の約26kmもあります。

この山は平均斜度がわずか5%で、快適に歩いて登れます(ただし、裾野の直径がポーランドの国土面積ほどもあるため、時間はかかります)。

では、この山の斜度をレゴブロックで具体的に表してみましょう。

準備するもの:レゴブロックをできるだけたくさん!

ブロック20個を横に並べます。高さはブロック1個分です。次に、別のブロック20個をブロック2個分の高さで横に並べていきます。その次の20個は3個分の高さで並べ、ブロックがなくなるまで高さを1個分ずつ増やしながら同じことを繰り返します。

こうして太陽系最大のオリンポス山の斜度を目に見える形で表すことができます。

宇宙の神秘はすぐそばに

最後のアクティビティは、ちょっと特別です。「宇宙で最も複雑なものは何でしょう。それを組み立ててください」

準備するもの:レゴブロックをできるだけたくさん!

さあ、どんな答えが出てくるでしょう。水の氷や岩でできた土星の環?それとも巨大な山?小さじ1杯分が全人類の合計体重よりもはるかに重い中性子星?もしかしたら、天の川銀河の中心にある、いて座A*のようなブラックホールかも?

この質問の正解は「人間の脳」です。無限の創造力を生み出す脳のつくりと働きこそ、宇宙で最も複雑なものと言えます。

あまりにも複雑すぎて、脳そのものもすべてを理解しきれないくらいです。クリエイティブにものを考える力と、無限にアイデアを生み出す力は、人間の脳だけに備わった能力です。

確かに、宇宙の本質は人智を超えるスケールですが、この最後の質問を通して、宇宙に生きる私たちの存在と、一人ひとりの中に潜む可能性について考えることができます。

では、これまでに学んだことをおさらいしてみましょう。

質問してみよう

さあ、これまで学んだことのおさらいです。カンニングはなしですよ!

  1. 太陽系で一番大きな惑星は?
    a. 木星
  2. 太陽の中に地球はいくつ入る?
    a. 130万個
  3. これまでに人間がつくったものの中で、一番お金がかかったのは?
    a. 国際宇宙ステーション
  4. 天の川銀河にはいくつの星がある?
    a. 3,000億個
  5. 太陽系で最も高い山は?
    a. 火星のオリンポス山

正しい答えはいくつあったでしょう。答えを合わせながら、今回の読み物を読み返したら、引き続きLEGO.comで宇宙の冒険をお楽しみください。

子どもたちの宇宙の冒険はこれからも続きます。未来の宇宙飛行士たちの夢と希望を育てる、レゴ SPACEシリーズのラインナップをこちらからご覧ください。