オフタイムが大切な理由
デジタル時代を生きるお子さまには、テクノロジーに関連した趣味を持ってほしいと思うのも親心かも知れません。でも、その趣味にすべての時間を費やしてしまったら…?
接続をオフにしたがらない、オフラインでの活動に関心を示さない、リアルな人間関係やするべきことよりもオンラインでの活動を優先する、などの兆候があればテクノロジー依存かも。
特にテクノロジー依存のお子さまは、デバイスを手元から離したり、ゲームで遊ぶのを止めなさいと言われたりすると、イライラしたり、不安を感じたり、癇癪を起こしたりすることがあります。
それだけではありません。テクノロジー依存によって、家族のつながりや会話が絶えてしまったり、いっしょに何かをして思い出をつくることができなかったりと、家族の関係にヒビが入ってしまうことすらあるのです。
しかし、家族みんなでオフタイムを決めるなど、テクノロジーへの意識を高めて良いバランスを心がけることで、そういったリスクを避けられます。それこそがデジタルリセット。家族みんなにメリットのあるアクティビティです。
それでは、ご家庭をノーデジタルテクノロジーにして、オフラインの活動に専念できる場にする方法をご紹介しましょう。
デジタルリセットのプランニング
「スクリーンゼロ月間宣言!」
というのは冗談です。
最初のハードルからつまずいては、やる気も出ません。スマホを金庫に入れて金庫の鍵を捨てる、などといった過激なことではなく、まず現実的な目標を定めましょう。
また家族のデジタルリセットが同じ内容である必要もありません。使わないようにしたり、制限したりするデバイスやプラットフォームの種類や、デジタルリセットの期間(数時間~数日・数週間)も、それぞれの無理のない範囲で決めてみてください。
たとえば、日曜日はスクリーンゼロの日にする、ゲームの制限時間を設ける、学校のある平日はSNSをチェックするのをやめる、などからスタートするのはいかがでしょうか。
次に、デジタルの誘惑を取り除きましょう。デジタルリセットを行う間、デバイスを置いておく場所を決め、家の中でオフラインの活動をしやすい場所をノーデジタル スペースにします。
最後に、自分の計画を友だちや家族に伝えて、オフタイムをサポートしてくれるようにお願いしましょう。
デジタルテクノロジーを使わずに時間を過ごすには
ずばり、豊かな自然があなたを待っています!
もちろんお子さまたちは日頃から、ゲームのバーチャルワールドで、スリルと魅力にあふれ、好奇心をくすぐる冒険の世界を堪能しているわけですが、現実にも、もっとスリルと魅力にあふれ、好奇心をくすぐる冒険の世界が広がっているということも私たちは知っています。
可能性は無限大。気軽に始められるアイデアをいくつかご紹介しましょう。
近くの公園や自然の中を散歩したり、サイクリングに出かけてみる。あるいは、スポーツで自己記録更新に挑戦してみる。体を動かせば、みんなでオフタイムを楽しく(健康的に)過ごせます。
ゲーム機を使わずにみんなで勝負を楽しめるボードゲーム大会や、みんなで力を合わせてアートやクラフトの作品づくりに挑戦する。互いに肖像画を描きあったり、家族写真のコラージュやスクラップブックをつくったり、家族をヒーローに見立てたマンガづくりも楽しいかもしれません。
レゴブロックで工夫をこらしたアイテムを組み立てる。水中探検・農場への家族旅行・宇宙への冒険など、何かテーマを決めて組み立てを楽しみましょう。使えるブロックの数や、作品を発表するまでの制限時間を決めて取り組めば、難易度が高まり、いっそう盛りあがります。
ただし、デジタルリセット=家族で過ごす時間と考える必要はありません。これはお子さまから大人まで、みんながオフラインの時間を健康的に楽しく過ごすためのひとつの方法です。