より良い世界を目指すサミーの取り組み
サミー・ヴァンスさん(以下、敬称略)は、学校でさびしい思いをしている子どもたちに手を差し伸べたり、世界中の人に笑顔を届けたりしながら、一歩一歩着実に世界を変えていこうとしています。
すべては「バディー・ベンチ」のアイデアから始まりました。サミーは、カラフルなベンチを校庭に設置することを思いつきました。学校でさびしい思いをしている子どもたちが、その思いを口にできなくても、そこに座るだけでシグナルを発信でき、ほかの子どもたちに気づいてもらえるようにしようと考えたのです。
「私自身、ひとりぼっちでさびしい思いをすることがあったわ。そのときは本当につらくて、ほかの子にそんな思いをさせたくないの」とサミーは言います。
みんないっしょに仲良く遊べる方法があれば、ステキですよね。サミーから「バディー・ベンチ」の話を聞いた母親のハイジさんは、すぐに協力を約束しました。調査を開始した二人は、ペットボトルのキャップを回収してベンチをつくるリサイクル会社グリーン・ツリー・プラスチックスを見つけました。環境保護活動としてペットボトルのキャップを回収し、「バディー・ベンチ」を設置することができれば、まさに一石二鳥です。
校長先生もサミーのアイデアを応援してくれることになりました。さあ、これから大量のキャップを集めなければなりません。でも、どうやって?